いきなりですが、私は「ひとり親家庭(母子家庭)」で育ちました。
今の私を語る上では欠かせない、この話を書きます。
この記事は、私と同じような境遇の方に、
「こんな人もいるんだね」って思ってもらえれば、
それで十分です。
所感を頭に持ってきちゃいますが、
書きながら思ったのが、
「ひとり親だから」ってことはなく、
育ってきた「環境」がどうだったのか、
っていうのがやっぱり大切なんでしょうね。
物心ついたときから、親はひとりでした。
私が生まれて間もなく、両親は離婚しました。
私には兄弟がいて、兄が父方へ、
私は母方へ引き取られました。
父親にはいままで会ったことがありません。
写真で「こんな人だったんだ~」と知る程度です。
会ってみたいとかも特になく、今も同様です。
※兄とはちょっとしたきっかけで、偶然出会ったことが1度だけあります。
幼稚園にいたころまでは、私にはなぜ父親がいないのかな
って思っていた気がします。
しかし、折に触れて母やおじいちゃん、おばあちゃんから、
父親がいない理由や、私の出自については話してくれたので、
少しずつ、状況を理解していきました。
出会う人から、
「お父さんはお仕事なにしているの?」とか、
「兄弟はいるの?」とか、何気なしに聞かれることがありました。
質問に悪気が無いのは分かっていたけど、
「答えるの嫌だな~」ってブルーな気持ちになってました。
堂々と「父はいません!」と言えたらよかったんでしょうけど、
私にその勇気はありませんでした。
くらし~そばにいてくれた人たち~
母の実家のとなりに偶然空き地があったため、
そこに建てた家で、母一人・子一人の生活を送りました。
母子家庭というと、母と子しかいないイメージがありますが、
(確かにその通りなんですが)
私の場合は、すぐ隣におじいちゃん、おばあちゃん、
そして、いとこ家族がいたので、
あまり寂しさは感じませんでした。
なので、この環境で育ったことは
恵まれていた方だなとつくづく思います。
特に、おじいちゃんとおばあちゃんに学んだことが数多く、
一緒に過ごしたこの時間がなければ、
今の私はここにいません。
家庭のさいふ事情~転機があったおかげで~
母は、その年代には珍しく、
中学卒業後から地元の企業で働き続けていました。
地元の中では大きな工場で、
また、首都圏の企業資本があったので、
その地方のなかでは、そこそこ安定していたほうなんじゃないか
とは思います。
転機となったのが、私が小学校3年か4年生のころ。
会社の業績悪化により、母は早期退職をしました。
まだ就学途中の私がいるなかで、
働き口を失うことになった母の不安は
どんなに大きかったことだろうと思います。
その頃の地方には職が少なかったため、
母は勤務地や業種に関わらず、
ありつける職を転々としていきました。
そして、以前ほどの収入の見込みは立たず、
家計は苦しくなっていきます。
その一方で、母が家にいる時間が短くなる中、
その間におばあちゃんから家事を色々と学びました。
掃除、料理、洗濯などなど、、、
実家を離れてから、生活に苦労しなかったのは
この頃の学びが非常に大きいです。
そのほか、家の設備管理などについては、
おじいちゃんから多くを教えてもらいました。
育った地域~田園が広がる地域とそこに暮らす人~
田園が広がる田舎です。
市内中心部から車で15分ほど。
まちが開けてるわけではないですが、
車を走らせれば、大抵のものはそろうので、
生活にはあまり苦労しない田舎でした。
あくまで想像の話、私の偏見かもしれないですが、
都会の学校での交友関係とかって
母子家庭というと、ちょっと引いてみられたり
ひょっとしたらいじめとかの差別の対象に
なってしまうんじゃないかなと思います。
でも、私の育ったところはそういうことはなく、
学校でいじめられもせず、殺伐もしておらず、
ちょうどいい感じで、周りが付き合ってくれました。
学校の先生もそうです。
もしかしたら、引いて見られていたのかもしれませんが、
私からはそんな印象は受けなかったので、
ちょうどいい塩梅でつきあってくれたのかもしれません。
なので、そのまちや人の環境も、
私にとってはツイてたことでした。
所感~結局のところ~
冒頭にも書きましたが、
育ってきた「環境」がどうなのかの
影響が大きいですね。
これはひとり親家庭に限らないんでしょうけど、
影響が強くあらわれやすいのかなと。
まわりのサポートがなければ、
母はもっと大変だったでしょうし、
私も学校生活は苦労したでしょう。
きっと世の中には、
周りのサポート(精神的なこと)を求めているひとり親がいて、
また、そこで暮らすこどもたちがたくさんいるんじゃないかと。
私はツイてた、恵まれて育ったと思うからこそ、
そういう同じような状況の方たちに向けて、
「一緒にやっていこうよ!」と声かけたいというか、
なにかできればいいなとモヤモヤしている昨今です。
ごめんなさい、まとまらないですがここで切り上げます。
ではまた!