こんにちは!篤影です。
ちょっと前になってしまいましたが、
去る1月25日、オンラインで開催された
農業のセミナーに参加しました。
テーマは「スマート農業の今とこれから」。
まず前提からお話すると、
私はいちおうIT界隈にはいますが、
農業との関わりは現時点でありません
ただ、今後は何かしらの関わりを持てたらと考えている中で、
このオンラインセミナーを見つけ、参加しました。
恐縮にも、農業に関心がある程度で、
参加させていただいたのですが、
そのセミナーを通じて感じたことを
備忘録としてまとめます。
結局は「人の力」なんじゃないか。
「橋渡し」役は必要
「スマート農業」にも様々なツールがあります。
ドローンでの農薬散布や、自動運転トラクター。
また、「勘」を見える化する「センサー」や、
作付計画や営農記録などの「データベースソフト」。
このように、人の手となり足となるものもあれば、
頭となるものもあります。
このセミナーには、実際にスマート農業に取り組む
農家さんがゲストとして招かれていました。
やはり実際に取り組まれている現場の方々の声は貴重で、
印象的なお話が多数ありました。
2つ取り上げます。
ます一つ目が、
「特にデータについては、技術(ツール)ではなく
どう活かすかを考える『人』の存在が必要なんじゃないか」
という話です。
現状、スマート農業を導入したからといって、
時間がたくさん生み出せるわけではない。
収集したデータの活かし方まで手が回らない状況なので、
その「橋渡し」や「コンサル」的な立場は必要だ
と話されていました。
どのように差別化を図っていくか
もう一つの話は、
「どのように商品の差別化を図っていくか」
ということでした。
スマート農業が活用されていくことで、
品質が担保されていき、
ゆくゆくは生産物に「差」がなくなっていく。
その結果として「その商品を買う理由・動機」を
どのようにつくっていくかが課題になるのでは
と話されていました。
セミナーの中でも、
圃場・作付の管理ソフトを活用し、
それぞれの畑に適した計画を作ることができ、
ムラのない管理ができるようになった
という話がありました。
属人的となっていた経験や知識を可視化することで
管理がしやすくなった反面、
「品質の均一化のゆく末」が引き起こす課題も
うっすらと浮かび上がった気がします。
※そこまで見えてるゲスト農家さんってすごい・・・
スマート農業とはいえど、まだアナログ的。
正直、スマート農業が注目されてから
どれぐらいの月日が経過しているのか分かりません。
しかし、発展途上の分野であることは話を聞いて実感しました。
「かゆいところに手が届かない」
成熟した分野でもこんなことはありますが、
スマート農業はこれから、といった印象です。
「IT技術によって、作業が簡略化される」
というイメージでしたが、
まだアナログ的な所はありそうです。
ちなみに、教育のために、
あえて一部分をアナログにしていると話す
農家さんもいました。
ゲスト農家さんは
「『現状の課題はなにか』を把握し、
それぞれにあったツールを導入すること」
の大切さを説かれていました。
スマート農業に自分たちが合わせにいくのは
ちがいまっせということです。
所感
エンドへの視点をずらしてはいけない
一応、IT界隈にいる私としては、
エンドユーザーがどうあればいいのか、
という視点はずらしちゃいけないなと思いました。
スマート農業に関するツールを作る側にとって、
エンドユーザは、今と未来の農家さんなわけですが、
その方々を「楽にしたい」という
軸があると思うんですよね。
その軸があるからこそツールを作っているはずで
「スマート農業」をするための
ツールではあってはいけないと。
ゲストの方のお話を聞く限り、
使いやすいツールは出てきていないと感じます。
管理ソフトを実際に使えるようにするまで、
たくさんの事前登録が必要で、
途中で諦めた農家さんもいたとの話がありました。
まだ発展途中だからかもしれないけど、
手間を増やすツールであってはいけないよな。。
忙しい農家さんをいかに楽をするか、
そんな根本の所をずらしちゃいけないなと思う次第です。
関われる余地はありそう。
私はIT界隈にいても、システムを作る所にはいませんが、
「IT」に限らずとも関われる余地はありそうだなと
感じた次第です。
それが、先述の印象的だった2つの話に関することで、
「データをいかに活用するかを考える立場」
そして
「商品の差別化を図る立場」
かなと。
上記2点でもちょっと目標が高いし、
業界や立場としても”上”なところにありそうです。
また、1つ目のデータの活かし方は、
これからの改善で「提案」もできるソフトも
現れるとはおもいます。
ただ、そうだとしても視野を狭めずに、
情報収集なり行動なりしていきたいです。
まとめ
やはり、現場の率直な声を聴くことができたのは
大きいですね。
「IT」や「スマート農業」ってところだけが
持ち上げられがちだけど、
実はまだかなり手がかかっていて、
現場の方々も試行錯誤しながら進んでいる現状。
一方で、スマート農業を導入したとしても、
まだ活用しきれていない現状があると感じました。
そこは、技術だけではなく、人の力も必要で、
商品の差別化や、どのようにPRしていくかなどは、
文系人間?がまだまだ立ち入る余地はあるとも感じました。
今後の関わり方について、まだ見えていませんが、
引き続きこのようなセミナーやニュースを通じて、
「気付き」をえて、行動していきたいです。
では、また!