こんにちは!篤影です。
久しぶりに本メモまとめます。
本の概要
書名:10年後に食える仕事 食えない仕事
作者:渡邉 正裕
初版:2012年2月16日
発行所:東洋経済新報社
定価:1500円
読んだきっかけ
最近、自分の仕事について考える機会が多かった中、
図書館でこの本を見つけました。
タイトルが気になったのでお借りしました。
本のテーマ
「自分がどの領域で稼ぐのかを考え、
仕事を選び、能力を高めて」いくための「航路図」。
(はじめにより抜粋)
こんな人におすすめ
・自分の職業の行く末を考えたい人
・これからの時代で必要とされることは何かを考えたい人
概要
この本では、グローバル化が進む世界において、
職業・職種について、行く末やこれから必要となるであろう
視点などについて、俯瞰して考えています。
書名の「食える・食えない」のインパクトが強いので、
一見、「みんなで食える仕事に!」ということを
鼻息荒くして主張しているかと思いきや、
著者は意外とフラットなスタンスでした。
冒頭の「はじめに」の部分で著者は、
強みを理解して、強みを活かせる分野で能力アップに励むことが、
もっと賢い道であると述べています。
得たもの
私の主観での抜粋になるので、あくまで参考までに。。。
職業のマップ
職業はスキルタイプ(知識or技能集約的)と
日本人メリット(大or小)の2軸をもとに、
以下4つのエリアに分類される。
①重力の世界(技能・小)
②無国籍ジャングル(知識・大)
③ジャパンプレミアム(技能・小)
④グローカル(知識・大)
日本人メリットが大きいエリアは
③ジャパンプレミアムと④グローカルで、
これらはブルーオーシャン。
逆にレッドオーシャンなのは①の「重力の世界」。
IT化やグローバル化によってアウトソーシングが進む
と考えられている。
日本人メリットとは
①独自カルチャー依存
→ガラパゴスで発展する文化的なところ。
②チームワーク&サービス
③信用&コミュニケーション
④ハイレベルな日本語
⑤国による参入規制
給与の分解
ある人の給与を分解すると以下の要素に分解される。
①ポータブルスキル
②社内向けスキル
③会社の看板プレミアム
④規制プレミアム
⑤日本人スキル
この中でさらに3つに分類される。
【実力】①
【虚飾】②、③、④
【基礎】⑤
なお、給与における各要素の割合や重要度については、
職種によって異なる。
例)
「無国籍ジャングル」の仕事
→圧倒的に①の割合が高い
「グローカル」の仕事
→「ジャングル」と比べて①の割合は低いが、
日本人メリットの⑤が高まる。
ITエンジニア系
エンジニア系をざっくり「インフラ」「アプリ」「プロデューサー」
に分けてみると、、、
インフラ → ”重力の世界にはまっていく”
アプリ → ”ご当地カスタマイズ”により、日本人の感覚が活きる。
プロデューサー → マーケット寄りの仕事ができれば強い。
グローカルにシフトするなら、
アプリ系にシフトするなり、ブリッジできる人になろう。
いずれにせよ、柔軟に学び続け、センスを磨くことが大切。
感想・まとめ
この本の初版は2012年。
いまから10年前のものではありますが、
今でも通用する内容だと感じました。
また、その期間を経た本だからこそ、
述べられていた内容を、いま体感している部分もあるなと
納得することが多々ありました。
私は現在、IT業界のはしくれとして働いていますが、
やり取りをするお客様の拠点が明らかに海外にあったり、
なんの不自然さもなく英語でメールがくることや、
日本企業なのに担当は海外の方、という場面が
とても多いと感じていました。
そう感じていた中でこの本に出会い、
「やっぱりそうだったか」と思うのと同時に、
危機感を覚えました。
コロナ禍の引きこもり期間を経て思ったことですが、
自分は動かずとも、世界は動くんですよね。
至極当たり前なんですが。(笑)
どうしても目の前のことに集中してしまいますが、
だからこそ、都度今の立ち位置を確かめて、
軌道修正していく必要がありますね。
では、また!