知覧が私に問いかけた「生きる」こと

旅日記

お久しぶりです、篤影です。

 

みなさんには「一度は訪れたい」場所ってありますか?

私には「ここだけは訪れてみたい」という場所がいくつかあります。

 

その1つが数年前に訪れた沖縄だったのですが、

先日もう1つ、鹿児島県にある知覧を訪れることができました。

 

ここでは、知覧を訪れて感じたことを書きます。

 

私の話が

・知覧に少しでも関心がある方

・悩み、人生の岐路にいると考えている方

に対して、お役に立てればと思います。

 

また、一度行ったことがある方へは、

「他のヤツは何を感じたのだろう」という視点から

眺めていただけると嬉しいです。

 

   

①知覧とは?

知覧は鹿児島県の南部、南さつま市にあります。

鹿児島中央駅から、バスで約1時間20分かけて行った山中にあります。

 

私は緑茶が好きなのですが、知覧はお茶の産地としても有名です。

 

②知覧の歴史

戦時中、知覧には軍のパイロット養成学校がありました。

 

戦況が悪化するに伴って学校が基地へと拡充され、

ここから南方へ多くの若き兵士たちが戦地へ飛び立っていきました。

 

ここまで読まれた方はピンと来たと思います。

知覧は、一度は授業か何かで聞いたことがあるだろう

特別攻撃作戦(通称:特攻)

の拠点となった場所のひとつです。

 

③一度は行ってほしい「知覧特攻平和会館」

知覧には、特攻にまつわる資料がまとめられた博物館があります。

それが知覧特攻平和会館です。

 

特攻やその拠点となった知覧の歴史を始めとして、

特攻兵の方々の遺影や遺品、遺書(手紙)がたくさん保存、展示されています。

 

それだけでなく、ホールでの語り部による講話や

証言を記録したビデオ放映などが定期的に行われており、

学生だけでなく大人でも分かりやすく、

そして詳しく学ぶことができる施設です。

 

また、館内には使用された戦闘機がいくつか展示されています。

飛行機好きな私は、非常に興味深く拝見しました。

 

④”手紙”が問いかけた「生きる」ことについて

博物館のたぐいで、涙を流したのはここが初めてでした。

 

遺品を前にして

「何やってんだ俺」って、

自分に対する不甲斐なさをこらえきれませんでした

 

先の通り、館内には特攻兵の方々の遺書・手紙が数多く展示されています。

達筆すぎて読むことができないものがありましたが、

読むことができるものを中心にじっくりと拝読しました。

 

なんと勇ましい、たくましい、優しいことか。

それは人をねじ伏せようという「力」の勇ましさとはまた違います。

その勇ましさの中にある、両親や兄弟、親戚への感謝、思いやりの心。

そして、国の未来への想い。。。

 

それらが、特攻出発を目前に控えた20代の若者によって

書き残された手紙に込められているんです。

  

特攻は「行ったら必ず死ぬ」という作戦です。

それを知りながら戦地に飛び立った特攻兵の方々の手紙を目の前にして、

私は

・身近な人を、心から大切にしているだろうか。

・小手先のことで、生きていないだろうか。

・自分の今の人生を、必死で生きているだろうか。

などと考えさせられました。

 

⑤沖縄とはまた違った気づきが、知覧にある

数年前、沖縄へ足を運びました。

その時に感じたことをまとめた記事がこちらです。

良かったら覗いてみてください。

 

タイトルの通りなのですが、

沖縄では、平和や基地問題をテーマに色々と思いを巡らせました。

 

一方こちらの知覧特攻平和会館では、

平和はもちろんなのですが、それよりも

・生きること、人生とは。

・国、他の誰かのために生きることの尊さ。

・感謝することの大切さ。

について考えさせられたことが沢山あったような気がします。

 

⑥さいごに~知覧訪問のすすめ~

知覧を訪れてから1週間がたちますが、

正直、その時に受けた衝撃や思いがまだ整理しきれていません。

 

私にとって知覧は、

それほどまでに大きな場所だった

ということだと思っています。

 

私は知覧訪問をきっかけに、

自分の人生や命などについて考えさせられました。

目に見える結果はまだ出せていないのですが、

私の心の底にあるスイッチが「パチッ」と切り替わったことが

ハッキリと分かります。

 

訪れる方それぞれで、感じることや学ぶことは違うとは思いますが、

先人の方々は訪れた方々に対して

今後に活きる「何か」を、きっと伝えてくれるはずです。

 

鹿児島・知覧までの道のりは遠く、時間がかかります。

もちろんお金もかかるので、訪問へのハードルは高いかもしれません。

 

けれど、すでに知覧が気になっているという方はもちろん、

人生の岐路にいたり、悩んでいるという方がいれば、

タイミングがあえば(本音を言えば”すぐ”にでも)

ぜひ、現地を訪れていただきたいです。

 

今回、3時間ほど見学させていただきましたが、

それだけでは足りませんでした。

 

また、知覧には今回は行くことができなかった

富屋食堂(ホタル館)という場所もあります。

 

知覧は、今後も折に触れて、

また訪れたい場所になりました。

  

付録①:知覧特攻平和会館

知覧特攻平和会館
当サイトは、鹿児島県南九州市にある知覧特攻平和会館の公式サイトです。大東亜戦争(戦後は太平洋戦争ともいう。)末期の沖縄戦において特攻という人類史上類のない作戦で、爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊員の遺品や関係資料を展示しています。

付録②:県外から知覧特攻平和会館へのアクセス

知覧特攻平和会館さまのHPより。

知覧特攻平和会館
当サイトは、鹿児島県南九州市にある知覧特攻平和会館の公式サイトです。大東亜戦争(戦後は太平洋戦争ともいう。)末期の沖縄戦において特攻という人類史上類のない作戦で、爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊員の遺品や関係資料を展示しています。